囲碁同好会

Pocket

written by 沼田 忍

「囲碁は子供の成長に役立つ」と脳科学や心理学専門家の先生が次のようにいわれております。東北大教授の川島隆太先生は「囲碁は、読み書き計算と同じ効果が期待できる。人間が相手だと、表情や気持を読むのでより活性化するのだろう」。千葉大名誉教授の多胡輝先生 は「囲碁は人生の縮図、生きるのに必要な基礎トレーニングが詰まっている。進路の選択や就職など人生の重大な分かれ道はもちろん、日々の暮らしで人はいつも状況の変化に応じて方針を選んでいる。慎重さと決断が必要で、最後には厳しい結果か、すごい喜びが待っている。これをゲームの中で学べるのが、一番いいことなんです」。
脳外科医の金子満雄先生 は「囲碁は感性を伸ばし、チャレンジ精神や相手の気持を察する協調性、また直感力を養うのに適している。花や虫に興味を持たせ、音楽や絵に親しませるのと同じように重要です」。子供のころに感性をはぐくんでおくのは、年をとったときの「ボケ防止の妙手」になる。ルールは5つだけ。白石と黒石で陣地をとりあう・・・
難しいイメージのある囲碁ですが、実はとてもシンプルなゲームです。このため文字を学習する以前の園児から高齢者、そして世界4500万人の人々が言葉や世代を超えて囲碁を楽しんでいます。囲碁は約四千年前に中国で発祥し、奈良時代に日本に伝来し、貴族社会で発展、「枕の草子」や「源氏物語」にも当時の、特に女性がいきいきと囲碁を楽しむ姿が描かれています。その後、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が手厚く保護したことから、深く根付き、技術的にも日本で飛躍的に発達した世界に誇れる日本の伝統文化の一つです。このように古来から日本人は、碁盤に向かってじっと考えることをしてきました。
現代の子供を取り巻く環境を鑑みると、テレビゲーム、インターネット等すぐに切り替わるデジタルなものがもてはやされています。今再び盤をかこんでじっくり考える。「考える力」を養うべく、古くから文化として、伝承されてきた囲碁という手法を教育に採用いただくことをご提案いたすところであります。
毎週下記の予定で初心者の親子囲碁教室を開催いたしております。メンバーの皆さん、是非この機会にお子様、お孫様と一緒に囲碁を試してみては如何でしょうか?

■開催場所  坂出市勤労福祉センター 2階研修教室
■講座時間  毎週土曜日 午前9時20分~11時30分